暇な爺の世迷言

　妻の使っている車の１年点検で、ディーラーからバッテリーの交換を強く勧められた。バッテリーの電圧が11Vちょっとで、いつバッテリーが上がってもおかしくないようだ。６年も使っているので交換することにしたが、ディーラーの見積もりは高い。
　６年前と同じ規格のバッテリーは販売していないので、ネットで同じ車のバッテリーを交換している人たちが多く使っているものを選んで発注した。今までのものよりも高性能で価格は、ディーラー見積もりの半値以下。
　バッテリー交換の作業は、慎重にやっても30分はかからない。最近の車はコンピュータ制御が多いので、バッテリーを外すと何かとリセットされるが基本的には何ら影響ない。外したバッテリーはカーショップやディーラーなどで引き取ってくれるようだが、私は時々回ってくる無料の回収業者にお願いしている。

　５年に一度の国勢調査が始まった。今回は、インターネットでの回答に挑戦した。結論は、簡単で短時間で処理できる。高齢の母の回答を代わりに行った際には、５分程度で処理が完了した。
　紙ベースの回答用紙に間違いのないように気を遣いながら記入することから解放され、インターネットでは名前や住所以外は回答項目をクリックしていくだけで完結する。コロナ給付金もこれくらいの簡便さだったらと思うが、金銭がからむと難しいのかもしれない。
　今、マイナ・ポイントの手続きをしようと思っている。しかし、難解な用語と付加ポイントのつくカードやキャッシュレス・サービスなどで手間取っている。だが、２万円で５千円分のポイントをいただかない手はない。妻は良く使うスーパーのカード、私はスマホのキャッシュレス・サービスを使おうかと思案している。もうしばらく検討が必要だ。

　ドコモ口座に始まり、ゆうちょや大手銀行まで不正出金の被害にあっているとのこと。その手口は説明を受けても理解に苦しむが、単純に何故？と思っている。そして、銀行に預けているという安心感は大きく揺らいだ。基本的に金融機関が他人様のお金を預かっているという意識や感覚が欠如しているので、本人確認のお粗末さなどという体たらくが問題視されているのだろう。
　私はネット・バンクを複数利用しているので、それぞれにワンタイム・パスワードという、スマートフォンに届く使い捨てのパスワードを入力するようにしている。ＩＤ、パスワードとワンターム・パスワードの３段階認証だが、これでも被害にあう可能性はあるのだろうか。絶対に安心とはいえないと思ってもいる。
　老後の生活資金を失ったらと思うと、何としても自己防衛をしなければならないが素人の限界は低い。タンス預金では火災に弱く、何かよい方法はないかと悩める日々だ。

　スマホなどで音楽を聴く際には、mp3などのファイルを使うことが多いと思う。私はスマホで音楽を聴くことはないが、車ではmp3を取り込んだUSBを使っている。wavのファイルは音が良いが、ファイルの容量も大きいので、mp3などに圧縮したファイルが使いやすいようだ。
　先日来、MDから音を抜いてmp3のファイルで保存する作業を進めているが、mp3の音質に気を配るようになった。今まではCDやレコードの音をmp3にする場合は、音声変換ソフトに任せっぱなしだったが、変換する際のビットレートという音質に関わる数値を大きくするようにした。このことで、MDから抜いた音声が劣化することなく、ほぼ同品質の音声で保存することが可能になった。

　７０歳を迎えてしばらくしたら、区役所の担当部署から高齢受給者証が届いた。医療機関を受診する際に、健康保険証と一緒に出すようにとのこと。また一つ余計なことが増えた程度の認識しかなかった。
　先週、降圧剤と尿酸値を抑える薬をいただくための、月に一度の定期的な通院をした。受付で健康保険証と高齢受給者証、お薬手帳、病院のカードを渡す。診療後の会計をすると、いつもより費用が安いことに気づいた。
　薬局に行って同じような手順で薬をいただくと、ここでも安くなっている。薬剤師さんに、いつもより安いですねと声をかけると、高齢受給証で自己負担額が２割になったと教えていただいた。今までは自己負担額が３割だったようで、これからは２割で済むとのこと。自分のことが管理できていない証左で、恥ずかしいかぎりでもあった。