暇な爺 旅の記録

■ 平成22年 寝台特急で北海道へ

今年で定年退職ということもあり、10月の連休に1日休みを加え4泊5日で北海道に出かけた。今回の目玉は、寝台特急「北斗星」での旅。2人用寝台の個室は決して広くはないが、寝るのには十分なスペースが確保されている。上野を午後7時に出発なので車窓の景色を楽しむこともなく、軽い晩酌を済ませて就寝。青函トンネルを出たあたりで明るくなり、朝7時ころに函館に着いた。函館からはレンタカーで、知床岬を目指す。知床半島を船から見ることになっていたのだが・・・・・。船はコースの4分の1までしか行かなかった。また来るしかないか。

函館から富良野

函館山
函館市場で朝食を済ませ、海辺の赤レンガ倉庫群、そこから函館山に入り函館ハリストス正教会聖ヨハネ教会などを見学し、立待岬に向かった。立待岬から津軽海峡を眺め、五稜郭に向かった。以前来た時は時間が早すぎたこともあって中に入れなかった。今回は展望タワーから五稜郭全体を見渡すことができた。新しく作られた函館奉行所の中を見学し、大沼公園で大きなカボチャに笑い、洞爺湖から支笏湖を経由して札幌に宿泊。夜は、久しぶりに先輩ご夫妻と食事をした。

富良野で「丘」巡り
北海道の代表的な景色が見られる富良野には、さまざまな名前のついた丘があった。ケン・メリの丘は、名車スカイラインのCMに、マイルドセブンの丘は、タバコのCMに使われた場所。富良野の景色を満喫した後、旭川に向かった。ここでは、彫刻美術館井上靖記念館を時間をかけて見ることができた。スタルヒン球場の写真を撮り、今夜の宿泊地の層雲峡に向かった。

紅葉の層雲峡

層雲峡
層雲峡のホテルは最悪で、支配人を呼び苦情を言う始末。過去に宿泊した施設の中でも最低でした。翌日は天気が悪く、ロープーウェイで層雲峡の展望台に上ったが、時折、雲の切れ目から景色が見える程度。寒さも加わり、早々に降りました。

双漠台
定番の流星の滝銀河の滝を見て、気づくと双漠台という所から、2つの滝をいっしょに見られるらしい。駐車場の休憩所の裏に続く山道を 登っていくと見えました。紅葉の中、2本の滝の白い線は素晴らしい眺めで、しばし時を忘れて見入っていました。この後、大函に立ち寄り、網走を目指した。

道東

網走
相変わらずの天気で、網走湖に着いても雨で、景色も見えず気温が低い。能取湖では、サンゴ草の群生地を見ることができました。能取岬に向かう途中、能取湖の切れ目の岬を見ることができた。
岬の灯台まで行き、雨のオホーツク海を見渡しました。網走に戻り、天都山の流氷記念館でタオルが凍りつく寒さを体験し、2度目となる網走監獄博物館を見学した。ゆっくり見学した後、トーフツ湖や原生花園などを見ながら、宿泊地のウトロを目指した。

網走監獄博物館
20年ほど前に訪れ、その時に破獄という映画のことを知り、原作となった吉川 昭の同名小説を読んだ。以後、吉川昭を読み続けるきっかけになった場所でもある。五寸釘の寅吉と呼ばれる男の存在や、監獄での生活のようす、囚人による北海道の開拓など、考えることが多い。

知 床

知床遊覧船
層雲峡のホテルが劣悪であったのに比べ、実に快適な夜を過ごすことができた。「北こぶし」というホテルです。相変わらず天気が悪く、時間も早いので車で知床峠に行ってみた。霧で何も見ることができない。峠を降り、オシンコシンの滝を見て観光船に乗る手続きを始めた。

すると、今日の船は半島の4分の1のコースで、お目当ての場所まで行けないことが分かった。また、他の小さな船だと岬の先端まで行くこともできたが、すでに船は出てしまっていた。朝一番でここに来れば、岬の先端まで行くことができたのにと悔やまれる。それでも気を取り直して観光船に乗り、少しではあったが知床半島を海から見ることができた。
車のナビを女満別空港にセットして帰路についた。また、いつか来ることになると思う。