暇な爺 旅の記録

■ 浜名湖から豊川稲荷 H26.7

7月16日、自宅を朝5時に出発。近くのガソリンスタンドに寄り、環8で東名高速に向かう。今回は近場で、いつも通り過ぎるだけの浜名湖近辺を探索してみようと思った。車は順調に走り、富士川SAで休憩し、9時前に浜松城跡公園に到着した。

浜松城・浜松市楽器博物館

浜松城
浜松城は天守閣も決して大きくはないが、天守門は今年の4月に再建されたとのこと。天守閣に登り周囲を見渡してみると、公園そのものは広く当時の城郭の位置も明示されている。しかし、保存のための措置がとられていなかったようで、現存するものはほとんど無いように感じられた。次に、浜松駅近くにある「浜松市楽器博物館」に向かった。

浜松市楽器博物館
アクト・シティの一角にある建物で地下の駐車場も広く、気をつけないと迷子になりそうな気がする。楽器博物館は充実しており、一階が東南アジア(オセアニア)の民族楽器、二階にはヨーロッパやアフリカの楽器が展示されている。写真でしか見たことのない珍しい楽器が豊富にあり、時間を十分にとって見学したいと思った。ピアノやオルガンの初期のものや、その発達過程が分かる展示品などもあり再度訪問しても良いと思える博物館だった。予定を大幅に越え11時過ぎに博物館を出て、遠州灘に面した中田島砂丘を目指した。
中田島砂丘
砂丘といえば鳥取砂丘しか思い浮かばないが、この中田島砂丘も広く海岸線まで歩いていくことができる。やや雨模様で風も強かったが、海が見えるところまで歩いてみた。

浜名湖 大草山展望台

大草山展望台
見学場所の位置関係が良く分からないので、ナビの表示を北が上になるように切り替えた。目的地の舘山寺は思ったよりも時間がかからず、平日なのでロープーウェイも貸切状態である。浜名湖の湖面を見ながら、大草山展望台に着く。ロープーウェイの発着場所とオルゴール館が同じ建物になっており、この建物の屋上が360度のパノラマ展望台となっている。広くはない展望台だが、東名高速の浜名湖SAや眼下の遊園地浜名湖パルパル舘山寺の観音様などを望むことができる。しかし、浜名湖が広すぎる上に、いりくんでいるので全体を見渡すことはできない。
オルゴール館の建物を出て少し下ると、舘山荘というホテルがあり、そこで昼食をとることにした。ここも平日で他の客がいない。ホテルの方は親切であった。ロープーウェイで下りながら、遊園地の観覧車が動いていないことに気付いた。
降車場に着くと「平日なので空いているし、遊園地もやっていない。」などと話していたら、小さな女の子を連れた老婦人が、店の方に遊園地の営業について確認していた。せっかく来たのに閉園で、いかにも残念そうであった。平日の混んでいない良さと裏腹の関係で、どこかに出かけるときには事前に調べておく必要があると通感した。

方広寺・奥山半僧坊
次に、浜名湖の北にある庭園で有名な龍簟寺を目指したが、ここも思いのほか近かったので時間の関係で諦めていた五百羅漢の方広寺・奥山半僧坊に向かうことにした。
方広寺に着くと三重塔の前が駐車場で、そこから下の方に雄大な本堂や朱色の橋などを見渡すことができる。奥山半僧坊を周り、方広寺の本堂や寺の宝物などを見学した。途中、らかんの庭と呼ばれる場所もあった。外に出て鐘楼脇の小道を下ると、たくさんの羅漢が配置されている。広い寺の境内のあちらこちらに羅漢があるという感じである。寺の黒門、赤門などを見て駐車場に向かう、途中にある朱色の橋を渡った。
方広寺をあとに、今夜の宿泊先浜名湖ロイヤル・ホテルに向かった。 5時過ぎにホテルに入った。ホテルから浜名湖の展望ができるタワーを見つけたが、浜名湖が広すぎるので、ホテルからの展望と大差ないと思われた。入浴を済ませ、明日の見学場所を調べ、遅めの夕食でウナギをいただき一日目を終えた。

浜名大橋 〜 豊川稲荷

浜名大橋
翌朝、朝食のバイキングをたっぷりいただき、浜名湖と太平洋に架かる浜名大橋に向かった。橋の下に公園があり駐車場もあった。橋の下まで歩いて行くと、漁から帰ってくる漁船が太平洋から浜名湖に入るようすが迫力満点で見られた。橋の写真を撮るが大きすぎて一部分だけしか入らないが、良い景色を見ることができ満足した。車に戻り、途中の新居関所跡に立ち寄り、豊橋市にある二川宿本陣資料館を目指した。
二川宿は街道の両サイドに、かつての宿場を思わせるような建物が散存している。資料館には昔の二川宿の資料やジオラマなどが展示され、小学生の学習に使っているようなワークシートなどが複数備えられていた。復元した本陣と宿場の2棟があり、当時の様子を再現していた。

豊橋市 吉田城
次の目的地は、豊橋の吉田城。豊橋市役所の近くにある公園に着くたが、城の天守閣が見えない。公園内の駐車場に車を置き、美術博物館脇から天守を探した。奥の方に神武天皇の像があり、その左手の石垣を進むと天守閣があった。入り口の門が閉ざされており「警備員は巡回中です」という張り紙があった。天守閣の後方には、豊川が堂々と流れていた。
莵足神社・五社稲荷神社
次にウサギが祀られている莵足神社、その近くにある五社稲荷神社、そして三重塔が名高い三明寺、残念ながら三重塔は改修工事のため見ることができなかった。

豊川稲荷・摩訶耶寺

豊川稲荷
前回、豊川稲荷に来た時は空も暗く風が強くて今にも雷雨にうなりそうな天候で、足早に一通り歩いた程度であった。境内の奥にあるキツネ塚も見逃していたので、今回はじっくり見ることにした。お参りを済ませ、境内の順路に沿って見学し、前回撮った写真の建物などを丁寧に撮り直した。念願のキツネ塚にも足を運ぶことができた。車を停めさせていただいた店は、前回もお土産を買った店で、今回もお世話になることができた。

摩訶耶寺
豊川稲荷からは帰路となり、一日目に行くことができなかった奥浜名湖の「摩訶耶寺」を目指した。寺に着くと住職は作業中で、小学2年生の子どもに受付やら案内をしてもらった。旧国宝の千手観音像や静岡県最古の日本庭園など、見るべきものは多いが手が入っていない印象はぬぐえない。
次に摩訶耶寺の近くにある大福寺に向かった。大きな山門から受け付けを済ますと、聚古館と呼ばれる宝物館を見学した。天皇家とのゆかりの品や歌麿の作品などが展示されていた。全面に池を配した回遊式の庭園、ここで作られる大福寺納豆は足利や徳川将軍家に献上された歴史を持っているそうだ。
今回の見学を終え、三ケ日ICから東名高速に入り、御殿場ICで降りて河口湖のマンションに向かった。