暇な爺の世迷言 #1

　所有している株の会社から株主総会の案内が届いている。今まで全く関心のなかった分野なので、一度くらいは出向いてもいいかなどと考える。
　興味深く議案書を読んだのは、自動車関係で旧トップが保釈されて話題になっている会社の臨時株主総会。議案は、この関係での解任を問うもの。この方の不正が報道される度に、その度量の醜さに呆れ果てていた。以前、東京都知事にも同様の人物がいたことも思い出した。
　当然のことながら議案に賛意を記してハガキを投函した。私が疑問視しているのは、日本人の経営トップの方々の処遇だ。この人たちの件が総会の議案に上ったら、株主総会というものを目の当たりにしてみるのも面白そうだ。

　もうずいぶん前になるが、恩師の奥さまからいただいたＣＤがある。その当時は歌の曲を聴くことに関心が薄く、一度聴いた程度で以後は聴く機会がなかった。ＣＤのタイトルは「風暦」、作り手には「手仕事屋きち兵衛」という聞きなれない方の名前がある。
　昨日、何気なくこのＣＤを聴いてみた。聴いた瞬間にイケルと感じ、手仕事屋きち兵衛という方をインターネットで調べてみた。本業の彫刻家としての傍ら、歌手や作詞・作曲などの音楽活動や講演なども行っているようだ。
音楽活動に専念できない事情もあるようだが、実雰囲気のある質の高い音楽を聴かせてくれる。早速、「詩紬(うたつむぎ)」という他のＣＤを注文した。
　気持ちや時間の在り様で、その時々に響く音楽の趣向にも変容がある。

　学校で社会科の勉強が嫌いだったこともあり、歴史については相当な無知であると認識している。最近になって、明治維新に興味を覚え数冊の本を読んでみた。私が生まれる約100年前に黒船が来航し、そこから明治維新が始まっていくとのこと。
　西南戦争の終結で明治維新が幕を閉じる約25年の間に、志を高く持った多くの有能な人物が登場している。この時代のことをさらに深く学んでみたいと思うのだが、インプットされる量が少なく、同じページを何度も読んでいる現実がある。
　人の名前がアウトプットされなくなって久しいが、インプットにも課題があると痛感させられる。

　仕事を引退し、非常勤の仕事を始めた時から確定申告をするようになった。基本的な収入は年金だけだが、若干の報償費や個人年金の配当部分が、申告を必要としない金額を上回っている。大した金額ではないのだが、若干でも税金をごまかすことはためらわれる。
　医療費控除なども計上するのだが、どうしても所得税を追加で支払うようになる。何か正当な方法で安くならないかと試行してみるも、結果は同じだ。
　今年も申告の時期を迎え、国税庁のホームページで確定申告の作成をした。コンビニで追加の所得税を支払い、さっさと確定申告書の送付を済ませたい。