偏向報道
2020.06.19
 かつて、私が統括している部署から学校の安全対策について発信した内容が、新聞に事実と異なるでっち上げの記事を書かれたことがある。それも1面トップに、それを見た在京のテレビ局が集まり、合同記者会見なるものを開いた経緯が苦々しく思い出された。
 先日、北朝鮮によっる拉致被害者の救済に尽力された横田滋さんが亡くなり、ご遺族が記者会見を行った。その席上で、めぐみさんのご兄弟が「政権が問題なのではなく、40年以上も何もしてこなかった政治家や 北朝鮮が拉致なんかしているはずがないと言ってきたメディアがあったから政権が苦しんでいる。何もやっていない方が政権批判するのは卑怯だ。」というような内容を話していた。と、夕刊フジの報道で知った。
 古くは旧社会党の土井〇〇子、近年では立憲民主党の福島瑞〇などが、拉致問題など存在しないと発言し、それを支持し擁護するマスコミも多々あった。今回の横田さんご遺族の発言内容を取り上げるメディアが少ないことは、自社の主張と利益を一にする団体や活動には呆れかえるほどの賛辞を送り、逆の立場には存在さえも否定するような体質に起因していると思っている。
 国民の知る権利とか報道の自由などというのは、マスコミが人々を意図する方向にコントロールするための便法かもしれない。何か変だなと思う感性を持ち続け、偏向に騙されないフィルターを持ち合わせていたい。

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