暇な爺の世迷言

　麺類が好きなのでよく食べるが、スパゲティの茹で時間はあてにならないと思っている。時間通りでは固く、とても食べられるような状態ではない。
　ミートソースとかクリーム系のソースは苦手で、食品メーカーから出ている混ぜるとか和えるパスタソースを使うことが多い。変わり種として時々やっているのは、茹で上がったスパゲティにオリーブ油を絡ませ、小さな袋に入っている顆粒状のお茶漬けやふりかけを混ぜ合わせること。お茶漬けのワサビが効いた風味には、捨てがたいものがある。と勝手に思っている。

　くじ運が相当悪く、今まで懸賞などで当選したことは皆無。宝くじを買うこともなく競馬や競輪とも無縁で、年賀状の下２ケタに多少の希望をもつ程度。
　過日、車のタイヤを購入したショップからお礼のメールで、取り付け工場のレビューを書くよう依頼があった。書いた方の中から抽選で、ギフト券がプレゼントされるとあったが期待することもなく、工場の対応が良かったので好意的に書いておいた。
　一か月ほどしたころ、ギフト券が添付されたメールが届いた。少額ではあるが、私にとってはうれしさを実感できるもので喜びもひとしお。濡れ手に粟のような妄想を抱かず、いやしくも誤送金された公金に手を付けるようなことはしたくない。

　私は右利きなので、左手を使う機会が少ないと思う。肩凝りや痛みも右が酷く、時には腕を上げることもつらい時がある。
　先日来、集中的に楽譜を浄書している。右手でPCのキーボード、左手でMIDI機器の鍵盤を使って入力を進めた。ピアノからも遠ざかっており鍵盤に抵抗があったが、使っているうちに慣れてくるのが分かった。時を同じくして、磨き残しのある前歯が気になり、意識的に電動の歯ブラシを左手で持つようにしていた。
　PCの入力作業が続き、さぞ肩凝りが酷くなるだろうと覚悟していた。ところが真逆で、肩の凝りが少なくなってきた。手を使う左右のバランスが良くなったためではないかと、想像している。

　沖縄が日本に復帰して５０年を迎えた。
　学生時代、チューバのU君が沖縄出身だった。当時は東京に来るのにもパスポートが必要だった。冬、学内の小さな池に薄氷が張り、悪友がU君に氷に乗るよう勧めた。当然、氷は割れ彼は水浸しになった。雪が降ると、雪ダルマを作ろうと嬉しそうにはしゃいでいた。
　卒業後しばらくして沖縄に帰り、一時は県警の音楽隊長を務めていた。上京した時には沖縄の泡盛を抱いて、我が家にやってきてくれた。しばらくは年賀状のやりとりをしていたが、それも途絶えて久しい。５０年の節目に彼を思い出し会いたくなった。

　１０年ほど前から膝に痛みがあり、筋肉成分と軟骨成分が配合されたサプリメントを飲み始めた。現在は３６０粒入りの容器が２か月に一度送られてくるのだが、１日に６粒という想定が基準になっている。
　私は１日に５粒の摂取で十分効果があり、それを維持しているので余剰分が容器３個分となってしまった。そのことをメーカーに伝えたところ、手持ちがなくなる１２月初旬から７２日ごとに届くように変更することができた。
　この提案は担当者からで、丁寧な対応に爽やかで幸せな気分を味わわせていただいた。顧客サービスとはこうありたいと願うばかりだ。