暇な爺の世迷言

　住民税の確定通知が届き、今年は高いなと感じていたが同封の振込用紙で支払いを済ませていた。数日後、住民税の変更通知が届き大幅に減額されていた。確定申告を済ませたことが原因のようで、今年の確定申告をミスってやり直したことを思い出した。
　妻が通院している歯科の医療控除額が大きいので、その影響から住民税が安くなっているようだ。通常、住民税は収入の1割程度なのだが、退職した時には前年の収入に対しての税額になり知らずにいるとびっくりしてしまう。税金は安いに越したことはないので、諸々に給付金をばらまく施策より減税が望ましい。
　しかし、国民から一度むしり取った税金は、そう簡単には戻さないという官僚の不文律が邪魔をしている。

　文字や映像で、近年とてつもなく増えているのがカタカナ英語。以前より、話の端々にカタカナ英語を挟んでくる輩をうっとうしいと感じていた。そのような人からは距離を置き、なるべく近づかないようにもしていた。
　きちんとした日本語を話せないにもかかわらず、カタカナが踊っているような話にはなぜか不信感が伴う。
　国の代表でもあるような立場の人間が、頻繁に使うカタカナは高齢者に理解されると思っているのか。それとも高齢者には理解されなくてもよいと判断しているのか。私のような偏屈な人間には、人を馬鹿にしているとしか感じられない。

　中古で購入した車の車検を済ませた。ディーラーにしようか迷ったが、３月の購入時に点検整備をしていたので格安でできるところを探した。練馬区 車検 で検索して評判の良かったスタンドで見積もりを出してもらうと、整備費用は１万円くらいで税金・保険を入れて６万円未満という安さだった。
　余計な売り込みもなく説明も丁寧で、車検サービスとしてトイレットペーパー９６巻をいただいたことには驚いた。車のトランクから取り出すのが大変で、大きな包みの中には１２巻の袋が８個入っていた。こんなサービスもあるんだと知り、これでお客が増えればという店の意図にも感心した。

　都心で遭遇することは皆無だが、地方の道路を走っていると極めて遅い車に出会うことがある。40㎞/hの制限速度の道路を30㎞/h位で走り、その車の前方に他の車は見えず、後方には何台もの車が連なっている。後方の車の苛立ちが伝わってくるようで、私はこの状況を大名行列と呼んでいる。
　これは明らかに迷惑運転であり、安全運転とは程遠い。このような車に出会ったときはあきらめるしかないが、センターラインが白線であれば追い越しをかけるのは常だ。ただし地方の道路は片側1車線ということが多く、追い越すのはかなり難しい。
　こういう車が直前を走っているときには車間を詰めているが、それに気づくような神経は持ち合わせていないようで有効な手段が見当たらない。現在の道路状況で大名行列は必要ない。

　私の年代になると久しぶりに会う知人などと、必ず体の不具合が話題になり病気自慢が始まる。病院の診察券の枚数やら、お薬手帳が何冊目だとか。他に話題がないのか、共通のテーマで良しとするのかもしれない。
　ただし、聴いているのは結構辛いものがあり、他人の病状など大して気にはならない。それほど心配なら
目の前の酒を止めることが先決だろう。などと腹の中では思っている。
　この状況を短時間で済ませようと久しぶりに肩書のない名刺をつくり、裏面に現在の健康状態としていくつかの疾病と服用している薬やサプリメントを列挙して印刷した。まだ誰にも渡してはいないが、友人同士だったら笑えるだろう。