暇な爺の世迷言

　妻の乗っている車が不調で、下部からの異音が酷く手放すことにした。次の車を、このメーカー以外で探しているが、なかなか好みに合うものが見つからない。
　ワンボックスやＳＵＶ、背の高い角ばったものが多く、これらを除くと、選択肢が限られてくる。私が最初に乗った車は日産のブルーバードで、妻はこの車を運転したことがなく興味があるようだ。残念ながらブルーバードは数年前に製造中止となっている。
　走行距離の少ない中古車のブルーバードを探していたら、ブルーバードの後継車種で走行３０００ｋｍという代物があった。やや大きめのセダンだが、現車を見に行き新車並みにきれいにすることを条件に購入を決めてしまった。
　中古車に乗るのも40年ぶりだが、セダンもまた久しぶりだ。この次は私の乗っている「８６」を処分してコンパクトな車を探してみたい。来月には、運転免許証の高齢者講習を受講する予定だ。

　台所の照明は２０Ｗの直管蛍光灯が4本入っているものだが、この中の1本がだいぶ遅れてから点灯するようになった。おそらく安定器を交換すれば済むのだが、結構いい値段なので安定器を必要としないLEDの蛍光管にすることも考えている。
　今使っている器具でＬＥＤの蛍光管を使うためには、グローランプを外すだけで点灯するものを選べばいいのだが、安定器には電流が流れている。そこで安定器への配線をカットする作業が必要で、資格のない素人がやってはいけないらしい。
　安定器が壊れてしまった２灯の器具があるので、ＬＥＤ配線の学習に使ってみようと興味津々になっている。

　車で家の近くの細い道をゆっくり走っていると、左前をフラフラしながら走っている自転車がいた。危ないのでさらに徐行していると、自転車に乗っていた男性が大きな声で叫び自転車から降り、片手にドリンクを持って私の車の方に向かってきた。何だろうと思って車を止めた。
　何やら車の下の方を見ているようで、助手席に乗っていた妻が声をかけると、ほんの少しだけ前に進めてほしいとのことだった。男性が何か落とし物をしたようで、拾いやすいように２０ｃｍくらい前進させた。落とし物を手にした男性が持っていたのはスマホだった。そして何かブツブツ言いながら、ドリンクを片手に自転車に乗りフラフラと走り去った。ズボンの尻のポケットには、轢かれたスマホが入っているようだった。
　何とも奇妙な体験だったが、人を轢いたのではないので気にすることもなく時間が過ぎた。

　お隣の国が徴用工問題の解決策を発表したようだ。何ともバカげた話で、1965年にすべて解決していることを裁判所がひっくり返し、困ったあげくに国が音頭をとって尻拭いをするらしい。これで未来志向云々とは、冗談もほどほどにというしかない。
　自衛隊機へのレーダー照射をなかったことにし、日本の領土である竹島を占拠し、義務教育で反日主義を刷り込んでいるような国とまともに付き合えるはずがない。
　相手の策にのって嬉々としている首相などをみると、また同じことが繰り返されるという危機感が見えてこない。私は、一度だまされたら、そのことを忘れることはないし、二度と関係をもつこともない。

　近所にスーパーがいくつかあるが、よく利用するのは３店と八百屋さんだ。毎朝のジュース作りと納豆の補給は私が行うようになったので、それぞれの店の価格も記憶している。そして気になるのが価格差で、何をどこの店で買うのかも決まってきた。
　全く同じ品で、３個パックのひきわり納豆も９８円から１１８円、４００グラムのヨーグルトは１０８円から１７８円、１０００ｍｌの牛乳も５０円ほどの差がある。低価格な商品でも、これだけの差があることが不思議だ。年間の購入金額を考えると、決してバカにできない価格差だと思う。
　忙しい現役時代には考えもしなかったことだが、時間に余裕のある今は、些細なことでも新鮮に感じられ一工夫していることが面白い。