暇な爺の世迷言

　コロナ・ワクチンの1回目の接種を済ませた。ワクチンができたころには接種を迷っていたが、現状をみると打つべきだろうと判断した。が、練馬区の接種は遅きに失した感が拭えない。
　区では年齢別の接種を予定し、計画に従って接種券の送付を始めていた。そのような中、国が大規模接種の会場を設置し、65歳以上の高齢者の接種を可能にした。練馬区では75歳以上の方にのみ接種券を送付していたので、65歳以上でも大規模接種会場で接種はできないという事態が発生した。区民からは不公平だという苦情が殺到し、担当部署は相当な混乱を余儀なくされた。対応に追われたワクチン接種の作業は、一層混迷を深めたように思われる。
　行き当たりばったり的な国の施策で、練馬区モデルと称賛されていた区の方策は翻弄された。国の方針に沿って進めていた区長は、はしごを外されたと憤ったが当然だと思う。正直者が馬鹿を見るような政治を、悪政という。

　我が家のインターネット環境は、NTT東日本の光回線だ。NTTからレンタルされているルーターには無線LANがないので、別途無線LANの使えるルーターを増設してノートPCやタブレットは無線接続している。
　時々、無線LANの調子が悪くなり繋がらないこともある。そんな時は、無線LANのルーターの電源を抜き、10分ほどして電源コードを差し込めば再設定して繋がってくれる。このルーターも随分長いこと使っているので、そろそろ買い替えかなと考えていた。
　今朝ほど、いつも使っているデスクトップのＰＣが、インターネットに繋がらなくなってしまった。デスクトップは有線で接続しているので、まさかと思ったがルーターを再起動してもダメだった。いろいろ試していても埒が明かず、ＮＴＴのルーターの電源を抜いて放置し再起動したら繋がってくれた。何気に使っているインターネットが繋がらないと、ことのほか不便極まりない。不調を繰り返す無線ＬＡＮのルーターを新しいものに交換しようと思った。

　現役を退いてから腕時計をする機会がなくなった。外出時にはスマホを持参し、火急の用事もないので気楽でよい。何よりも時間に縛られたくないことも一因だろう。
　久しぶりに腕時計をしようと思ったら、全く動いていなかった。この時計は20年くらい前に購入した、ソーラ電池の電波時計で手間がかからないのが一番だった。太陽にさらしてしばらくすると秒針が動き出し、長針がくるくると回り始める。電波を受信して時刻合わせを始めるのだが、充電が不十分なのか途中で止まってしまう。
　室内での用事を済ませた後、外に出て電波の強制受信をして時刻合わせを完了した。便利なものだと感心しながら、日付が合っていないことに気づいた。しかし、修正の仕方が分からない。
　メーカーのホームページから取扱説明書を開き、細部まで読んでいくと日の標準設定というようなことで修正できるらしい。時計のサイドにある３つのボタンを操作するのだが、使ったことがあるのは強制受信ボタンのみ。説明書をみながら操作していくと、日付の数字が勝手に動き出して今日の数字で止まった。20年も前に凄い技術があり、それを使いこなせていない自分にも気づいた。

　皮膚や肌の手入れというようなことに無頓着で、ひげ剃り後や冬場にハンドクリームを塗ったりする程度。
　若いころから右足のくるぶしの角質が厚く固くなり、薄手の靴下を履くときに引っかかるのが気にはなっていた。入浴時に軽石でゴシゴシやることもあるが、継続的になどとはいかないのが常。新聞広告で爪の先をローラーで削るような器具を目にした。かかとの角質を削ることもできるらしいので調べると、専用の器具が豊富に揃っていた。
　ダメもとで安価なものを購入し、使ってみると面白いように硬化した角質が削れた。電気カミソリ程度の大きさで、歯の部分がローラーになっている構造だ。削りすぎないように程々にし、保湿クリームなどを塗っておく。この年にして、初めて手にするスキンケアの器具となった。

　昨日、河口湖から帰ってくる途中、ジャージ姿で横断歩道を渡ろうと立ち止まっている中学生がいた。車を止めて渡り終えるのを待っていたら、中学生が私の方を見て頭を下げていることに気づいた。何と礼儀正しい子供たちだとうれしくなってしまった。場所から判断すると、下吉田中学校の生徒だと思われた。
　最近は車同士でさえ譲り合っても挨拶できない輩が増えているのに、何ともすがすがしい気分にさせてもらった。現職時だったら間違いなく朝礼での話に取り上げていただろう。
　気分よく走り、最寄りのICで首都高速を降りたら、ETCの料金がおかしい。休日割引がされていないようだった。家に帰って調べてみると、緊急事態宣言の延長に伴う休日割引の適用除外期間だった。何から何まで気分よくとは難しい。