風評・足元を見る商い
2020.03.01
 新型コロナの感染拡大で、マスクが品薄になり店舗から消えている。最近では、トイレット・ペーパーやティッシュ・ペーパーなどの紙製品も同じような状況が出始めたようだ。
 何の気なしに、インターネット・ショップでマスクを検索したら、1箱数百円だったものが1万円を超える価格で販売されていた。驚きと同時に、弱みに付け込んだ狡猾な商法に怒りを覚えた。近所の店でこのような商売をしたら、後日、その店は閉店の憂き目にあうだろう。
 関東大震災の際、服部精工舎が修理で預かっていた1500個の時計を焼失した。店は、焼失した時計の代償として、新品の時計を無料で届けたという。SEIKOブランドの信用には、このような背景もあるのだろう。愚直で立派な商人だと思う。日本人の心情はこうあってほしいと願う。

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