怪奇な音を探す
2020.11.18
 夜半に目を覚ました際に、台所の方から「ピッ」という短い音が聞こえてきた。何だろうと耳を澄ませていると1分後くらいに再度「ピッ」という音が聞こえてくる。繰り返し聞こえてくるので気になってはいたが、何か薄いプラスチック性のものが温度変化で弾けているのだろうと思い眠りについた。
 翌夜、やはり同じような音が聞こえてきたので、朝を待って音源を確認し始めた。音は台所ではなく、廊下か洋間の方から1~2分間隔くらいで聞こえてくる。電話機を2台セットしてある洋間のラック周辺が疑わしく、しばらく様子をみているがよく分からない。部屋の照明を点けると音が鳴る間隔が開くようにも感じられる。音が鳴る可能性のある物を他の場所に移し、音の発生を待つことを繰り返して、音の発生源は洋間だと断定することができた。
 電話機の電源を1台ずつ抜いて確認していくと、電話機からではないことは分かった。しらみつぶしの作戦でも発生源を見つけることが困難で、どうしようかと次の手を考えていた時、近くの頭上から鋭い音が聞こえてきた。発生源は天井近くの壁にある煙探知機で、電池の残量が少なくなると音が出る仕組みになっていた。
 しかし、電池を交換したが音は止むことがなく続いた。探知機メーカーのホームページで確認したが、故障以外には考えられず、新しい探知機を発注した。10年以上使っているものなのでやむを得ないが、怪奇な音に悩まされずすむことでホッとした。
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