節操のない横綱
2019.12.04
 新聞の読者の投書欄に「品格ない相撲に幻滅」という見出しで、老人ホームで働く方の記事が載っていた。内容は、高齢者が楽しみにしていた夕食前の相撲中継を見る方が減っている、とのことだ。原因は白鵬の取り口に多い、張り手やかちあげに幻滅しているからと断言している。
 昔の名横綱といわれた力士の姿には、勝っても負けても凛とした美しさが備わっていた。そのような姿を楽しみにしている高齢者が、国技といわれる相撲に幻滅し無言で離れていく。
 個人的にも現横綱の相撲内容をはじめ、軽率で節操のない言動にはうんざりしていた。横綱審議会でも苦言を呈しているようだが、改善は望めないだろう。国民から見離されるような国技は、国技とは言えない。苦言を呈しても分からないような人に対応するためには、張り手やかちあげを禁じ手として反則負けにするようルールを変えればよい。それとも、危機感のない相撲協会に対して、「相撲を国技としない」キャンペーンでもやってみようか。

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