読み直し
2022.03.11
 家で過ごす時間が増え、過去に読んだ本を読み直すことが多くなった。内容をほとんど忘れてしまったものもあるが、どことなく記憶されていて懐かしさを覚えるものもある。
 黒岩重吾さんの書いた6世紀末から7世紀末の、聖徳太子から天武天皇にかけての古代ものを興味深く読み直している。他の方が書かれた同時代の作品と重ねていくと、全体の流れや時代背景が把握でき、より理解が深まってくるように感じている。天武が進めた天皇の権力強化策と、武澤秀一さんの「伊勢神宮の謎を解く」における皇祖神の形には頷くことが多かった。
 小説家の取材や構成力というのは凡人には想像ができないような緻密さがあり、類まれな創造力が溢れているように思えてならない。何もせずに時間を持て余すよりも、ボケないように文字を追いかけて想像力を膨らませてみたい。
コメント一覧
コメント投稿

名前(必須)

URL(任意)

メッセージ(必須)

- CafeLog -