トリアージ
2024.01.04
 正月早々、震度7の地震で能登半島に大きな災害が出ている。被災現場では何もかも不足しており、医療関係者はトリアージを行っていると報道で知った。トリアージとは、災害などで多数の傷病者が発生した時に、緊急度や重症度に応じて治療優先度を決めることだが、瀕死の状態にある方の優先順位は必ずしも高くない。
 国境なき医師団が創設された50年前、この医師団ではトリアージが通常になっていた。日本人が持っている死生観から、日本人が参加することは困難だろうと言われていた。阪神淡路大震災で復旧の際に悩まされたのは、亡くなった方たちの遺体の処置だとも聞いている。
 時を経て、日本でもトリアージが行われるようになったことに感慨深いものがある。亡くなられた方々の冥福を祈るとともに、一日も早い復興を願わずにはいられない。
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