かっ〇えびせん
2021.05.11
 近所のスーパーで「かっ〇えびせん」が目に留まった。
 若かりし頃、チューバ吹きのG氏と夜な夜な酒を酌み交わしていた。酒屋でとりいさんの赤いウィスキーとG氏の好物だった「かっ〇えびせん」を買い、2人で1本を空けるのが定番だった。貧しい時だったので資金に窮することもあり、使うことの少なかった楽器を質屋にもっていき急場をしのぐことも覚えた。二人とも楽器は複数を所有していたので、交互に質屋さんに通った。
 そんなことを繰り返していたが、G氏の所在がわからなくなり、私も質屋から年賀状をもらい生活を見直すきっかけになった。
 約半世紀ぶりに「かっ〇えびせん」でウィスキーを飲んだ。ほろ苦く、懐かしい思い出に浸ることができた。

- CafeLog -