暇な爺の世迷言

　音楽のト音記号やヘ音記号などのこと。大昔、トロンボーンという楽器を吹いていたので、ハ音記号で書かれたアルト記号、テナー記号の楽譜も抵抗なく読むことができる。
　最近、やはり大昔に勉強していた和音のやり残しの部分を、パリ国立音楽院の和声課題で再履修を始めた。4つのパートのヘ音記号の部分が示されているだけで、他のパートを埋めていくのだがかなり難解で高度なパズルのようなものだ。音楽学者が模範解答を出しているので、それを見ながら少しずつ進めるのだが、1時間でも数小節しかできない。加えてソプラノのパートを、五線の第1線をドとするソプラノ記号で表記しており、これを読むのに苦労している。とても初見では不可能で、ボケ防止に役立つからと自嘲気味になってしまった。

　河口湖のマンションに、特別あて所配達という住所だけが記載されている郵便物が届いていた。以前にこのような法改正が行なわれたことは記憶していた、と同時にその背景も思い出した。このシステムを強行に打ち出したのはNHKで、いうまでもなく目的は受信料契約を増やすことに外ならない。
　案の定、私のところに届いたものもNHKからで、受信契約を求めるものだった。元来テレビを見ることが少なく、ニュースと天気予報の情報があればよい程度で、1か月間通しても30分くらいの視聴でしかない。
　マンションのほとんどの部屋の郵便受けにも同様の封筒が入っており、おそらく全部屋に配達したようだ。富士五湖周辺のリゾートマンションが、こういう状況になってどの程度の受信契約が増えるのか興味はある。私はNHKと受信契約をするつもりはないので、テレビを処分しDVDなどを見ることができるモニターを用意する方向で考え始めた。

　5年ぶりに運転免許証を更新した。事前の高齢者講習を受けていたので、当日は視力の適性検査だけで済み20分程度で更新手続きが完了した。30年来ゴールド免許を続けているが、次回の更新までの期間が3年となってしまった。７０歳超の場合は、７１歳が４年でそれ以降は３年になるとのこと。
　自動車保険のゴールド免許割引が適用されているが、今後はゴールド免許でも更新期間が３年でメリットが少なくなってしまった。何時まで運転を続けるのかということも考えているが、現状では免許証の返納は全く眼中にない。まだまだ運転を楽しみたいと思う。

　政治ネタはなるべく避けるようにしているが、軟弱な政府がわが国をコケにしている隣国との距離を一気に縮めてきた。怒り心頭というか、この政権は本当にダメだと揺らぎない確信を抱いた。次回の国政選挙では、この政党に投票することはないだろう。
　なぜ韓国を「輸出優遇国」へ復帰させるのか、蒸し返された慰安婦問題はめどが立ったのか、と憤っていたら通貨交換協定も再開に合意する方向で調整に入ったという。釜山の日本総領事館前に慰安婦像が設置されたことがきっかけで、協定再開の協議中止を決めたのに、慰安婦像は撤去されず既成事実化してしまっている。
　他にも竹島やレーダー照射の問題、何も解決をしていないまま、少しばかりチヤホヤされてプライドも何もかも捨て去った政権だ。私はこの手の人種を国賊と呼ぶ。

　住民税の確定通知が届き、今年は高いなと感じていたが同封の振込用紙で支払いを済ませていた。数日後、住民税の変更通知が届き大幅に減額されていた。確定申告を済ませたことが原因のようで、今年の確定申告をミスってやり直したことを思い出した。
　妻が通院している歯科の医療控除額が大きいので、その影響から住民税が安くなっているようだ。通常、住民税は収入の1割程度なのだが、退職した時には前年の収入に対しての税額になり知らずにいるとびっくりしてしまう。税金は安いに越したことはないので、諸々に給付金をばらまく施策より減税が望ましい。
　しかし、国民から一度むしり取った税金は、そう簡単には戻さないという官僚の不文律が邪魔をしている。