震度6強でも余震
2021.02.16
 先日、就寝中に大きな地震で目が覚めた。築年数が積み重なっている我が家は、いつ家が壊れるかと思えるような感じだった。横揺れの時間が長く、恐怖心も煽られた。
 東日本大震災の余震ということで、被災地ではさぞかし複雑な思いが交錯しただろうと推察される。被災状況の報道に胸が熱くなるが、この地震で亡くなった方がいないことが不幸中の幸いであり、過去の体験が生かされていたように思う。
 10年前の地震を鮮明に覚えている。当日は教員の異動の内示があり、予期していなかった教員が異動することで、校長室で対応を考えているときに大きく揺れた。卒業式の全体練習をしている体育館に向かったところ、バスケットボールのゴール板が激しく揺れており、生徒や教員の緊張した様子が伝わってきた。全体を指揮している教員に、静かに落ち着いた口調で生徒を校庭に避難させるよう伝えた。校庭に行くと、2階屋上にあるプールから水が溢れ出ている様子が見られた。
 しばらくして教室や校舎内の被災状態や安全の確認を済ませ、生徒に下校の指示をしているときに大きく揺れた。校庭がフニャフニャとなり立っていることが難しく、座っている生徒にも状況が普通ではないことを知覚させるには十分だった。約1時間後に生徒を下校させ、生徒が帰宅する時刻を過ぎたので教員・職員に退勤するよう指示した。
 その後、学校は地域の避難場所としての役目を負うことになる。長い一日だった。
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