小澤征爾さん逝く
2024.02.10
 世界の小澤と呼ばれ、音楽界に偉大な功績を残した指揮者が亡くなった。心よりご冥福を祈ります。
 この方の活躍や功績はあまりにも有名で、だれでもご存じだと思われます。が、私のような年代で音楽を志していた人間には、NHK交響楽団との軋轢は忘れることができない出来事として記憶されている。
 昭和47年、小澤征爾がNHK交響楽団と決別した。当時の報道では、何事も容赦なく指摘する小澤の姿勢にN響のメンバーが反発し、練習を放棄し練習場に一人たたずむ小澤の写真が掲載された。私もその報道の論調を疑うことなく、小澤がN響を指揮しない理由と信じていた。
 後年、原田三朗さんが著したオーケストラの人びとに、その際のことが丁寧に書かれている。証言者は複数のN響のメンバーで、私が当時から師事していたS先生も含まれている。様々な経緯と事実関係から、ここに書かれていることが真実だろうと思っている。偉大だったからこそ、事実を覆した美辞は避けたい。
トリアージ
2024.01.04
 正月早々、震度7の地震で能登半島に大きな災害が出ている。被災現場では何もかも不足しており、医療関係者はトリアージを行っていると報道で知った。トリアージとは、災害などで多数の傷病者が発生した時に、緊急度や重症度に応じて治療優先度を決めることだが、瀕死の状態にある方の優先順位は必ずしも高くない。
 国境なき医師団が創設された50年前、この医師団ではトリアージが通常になっていた。日本人が持っている死生観から、日本人が参加することは困難だろうと言われていた。阪神淡路大震災で復旧の際に悩まされたのは、亡くなった方たちの遺体の処置だとも聞いている。
 時を経て、日本でもトリアージが行われるようになったことに感慨深いものがある。亡くなられた方々の冥福を祈るとともに、一日も早い復興を願わずにはいられない。
メーカーの不正
2023.12.29
 トヨタの車に不調があったがディーラーで直すことができず、新しい車を探していた際にダイハツ車の作りが丁寧だという記事を多く目にしていた。一時は本気で購入することを考えていたが、コンパクトカーの300万超は高いと判断し実現はしなかった。
 今回ダイハツの不正の事実を知り、選ぶことの難しさを突き付けられたように感じている。素人に判断できる基準は少ないうえに、敵は誤魔化しのプロとなったらお手上げでもある。少額なもので自己責任といえば諦めもつくが、家や車では泣くに泣けないことになるだろう。
 日本メーカーの信頼性はどこに消えたのか、極めて残念な現実を目の当たりにしている。
国の嘘
2023.12.25
 マイナンバーカードと健康保険証の一体化が現実味を帯びてきた。また国が国民をだましたと断言せざるを得ない。マイナンバーカードの取得は任意だったはずで、健康保険証を廃止するということはマイナンバーカードを強制的に取得させることになる。
 マイナンバーカードを持っていない人には、資格確認書を新たに発行するという。こんなところに無駄な税金を使わず、今までの健康保険証を使えば何の問題もない。デメリットの多いマイナ保険証をごり押しするのは、増税メガネ同様に国民の声を聞く耳を持たないから。ここまで見透かされているのに・・・・・。
 次から次へと国民を愚弄し、強引に進める政策には必ず無理がある。
国会議員の裏金作り
2023.12.03
 自民党の派閥の政治団体が、政治資金パーティーの収入など4000万円を政治資金収支報告書に記載していなかった。増税メガネの政治団体は、22年中に収入が1千万円を超える政治資金パーティーを6回開催し、1億4730万円を集めた。そして、これを自ら「勉強会」だと詭弁を宣っている。これだけの金を隠し、訂正すれば済むような議員特権が存在する。個人や民間でやったら、完全な犯罪行為として厳しく処罰されるにもかかわらず。
 パー券販売は国会議員にノルマあり、ノルマの超過分を懐に入れるというからくりまで明らかになってきた。バレなければ何をやっても許されるという風土にどっぷり浸かり、私利私欲を肥やすことしか考えず、国民には負担を求めて自らの給料をさっさと上げる議員集団。こんな輩を放置してまともな国ができる訳がない。

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