文書交通費
2021.12.23
 国会議員が毎月自由に使える100万円で、月に1日でも議員になっていると全額が支給される。これがおかしいと維新の新人議員が暴露して話題になり、今国会で法改正が行われると国民誰しもが思っていた。しかし、結果は最悪で法改正の見送りとなった。
 年間1200万円の使途が全く自由で領収書もいらない国会議員の既得権益は守るが、この原資となっている国民からの税金は容赦なくもっていく。相続税の支払いのために生まれ育った所に住めなくなる、年金からは所得税がひかれ、ガソリンの暫定税率が変だとなれば名前を変え、消費税との二重徴収との批判など素知らぬ顔。
 年間1200万円の収入があったら救われる人は多い。この費用をコロナ禍で苦しむ人たちに回すのが常識的な考え方。コロナが収束した後に実施されるコロナ税は、悲惨なことになるのだろうな。国会議員を無給にして、コロナ税を徴収しないことが国民の利益になる。徳のないバッジ族は不要だ。と憤っています。
オリ・パラの後始末
2021.09.08
 東京で2回目のオリ・パラリンピックが閉幕した。私は、コロナ禍でのオリ・パラリンピック開催には反対というスタンスだった。それは今も変わっていない。(理由は1月に書いた記事を参照していただきたい)
 我が家では妻も私と同じように考えていたので、オリ・パラの中継をテレビで見ることは一切なかった。私なりの意思表示の方法であり、自己満足にしかならないが、それでもいいと思っている。
 ちなみにオリ・パラの都民一人当たりの税負担は10万円超。家族3人では、30万円超となるオリ・パラのテレビ観戦費用が無駄になった。
 コロナの収束が見通せないが、収入が激減した方にもオリ・パラの後始末が待っている。さらにはコロナ関連費用との重複となり、後世に大きな負担を残した。
皇室の尊厳
2021.09.01
 私は皇室に対して一定の敬意を抱き、侵し難い尊厳も感じている。
 しかし、今朝の新聞報道から、その気持ちに微妙な変化が生じている。A宮家のM子の結婚が年内にあるとのこと。国民に対する裏切り行為ではないかと、心穏やかにはいられない。
 今まで粛々と国民に寄り添い、国民の期待に応えるよう、多くの皇族の方々が築き上げてきた尊厳や信頼が崩れていくような気がしてならない。まさか、あの疑惑だらけの一家と皇室が縁戚になり、そこに多額な税金がつぎ込まれていくと誰が予想しただろうか。
 国民が許容できない愚かな行為をするような娘を育てたA宮家の責任は重く、今後の皇室の在り方に大きな禍根を残すように思えてならない。
学徒動員・出陣
2021.08.20
 日中戦争以後、学生・生徒を国内の労働力不足を補うために軍用品や土木作業などに強制的に労働させたことを学徒動員という。昭和13年以降、戦況の悪化につれて動員体制が強化された。
 昭和18年には学生・生徒の徴集延期が停止され、徴兵年齢に達する者の臨時徴兵が行われた。雨の降りしきる神宮外苑競技場(現国立競技場)にて文部省主催の出陣壮行会が行われ、彼らは下級将校として各地へ配属された。多くの青年たちが在学途中の志半ばにして戦地へと赴いた。これが学徒出陣の始まりであった。
 パラリンピックにあたって、コロナ感染症の拡大を防ぐため全種目を無観客開催とした。しかし今、学校観戦と名を変えた令和の学徒動員が行われようとしている。教育委員全4人の声を無視した、大人でも危険な場所に学生・生徒を送りこむ狂気。こう感じるのは私だけだろうか。
吉村昭「死顔」
2021.08.16
 作家・吉村昭については以前に記したことがあるが、表題の「死顔」は彼の遺作になる。死をテーマにした短編集で、氏の実体験にある困難な肺の手術や、兄の死に臨む氏の心情も余すところなく書き表さられている。
 この作品は氏の推敲がなされぬまま出版されているが、後書きは作家である妻の津村節子が最期の時を綴っている。そこには、遺言として氏の死後に際に執り行うことを、死顔を見せる範囲、隠密裏に焼骨し弔問や弔意を辞退する案内の表示などを列挙している。また、すい臓がんで入院中の病院から自宅に戻り、点滴の管を自ら外し、もう死ぬと言って絶命したことも明らかにしている。
 氏の死生観に触れ、自分には難しいだろうが可能な限り近づいてみたいと思っている。時折、そんなことを考える年になってきたが、まだまだ俗念が多く、飲んだくれの戯言にしか聞こえないだろうな。と思う。

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